歯周病治療
歯周病治療について

当院の歯周病治療は、「担当衛生士との二人三脚(MTM)」と「高度な専門技術(EPIC)」の掛け合わせにより、一生自分の歯で噛める未来を実現します。
当院の歯周病治療の3つの強み
検査に基づく二人三脚
(MTMの実践)
歯周病は孤独な戦いではありません。担当衛生士があなたの口腔内リスクをデータ化し、生活背景まで考慮したオーダーメイドのケア計画を立案。まさに「伴走者」として、日々のセルフケアの質を劇的に向上させます。
科学的根拠のある治療
(EPIC研修会の技術)
院長は、歯周治療の最高峰である「EPIC研修会」にて、世界レベルの知識と技術を修得しています。経験や勘に頼らず、生物学的根拠に基づいた手術や再生療法を行うため、難症例でも確実な改善が見込めます。
「治す」の先にある「守る」
一時的に腫れを引かせるだけではありません。歯を支える骨や歯ぐきの環境を根本から整え、再発させないための強固な土台を作り上げます。
歯周病治療の診療方針
私たちは、歯周病を「治す」だけでなく、その先にあるあなたの豊かな生活を「守る」ことを使命としています。
大切にしている3つの約束
「怖くない」優しい治療
痛みや不快感を最小限に抑えるため、最新の機器と繊細な技術を用います。「歯医者が苦手」という方にこそ、リラックスして通っていただける環境を整えています。
「わかりやすい」丁寧な対話
現在のお口の状態や、なぜ治療が必要なのかを、専門用語を使わずに納得いくまでご説明します。患者様を置き去りにした治療は一切いたしません。
「二人三脚」の長期サポート
治療が終わったら「さようなら」ではありません。生涯にわたり、あなたがご自身の歯で噛める喜びを維持できるよう、担当スタッフが家族のように寄り添い続けます。
歯周病の
症状段階別の特徴
軽度歯周病
見た目
歯ぐきが少し赤く腫れている。歯磨きの時に血がにじむことがある。
痛み
ほとんどありません。(時々、冷たいものが少ししみる程度)
日常生活の支障
歯ぐきが下がり、歯が長くなったように見える。歯と歯の間に隙間ができ、食べ物がよく詰まる。

中度歯周病
見た目
歯ぐきが下がり、歯が長くなったように見える。歯と歯の間に隙間ができ、食べ物がよく詰まる。
痛み
歯ぐきが浮いたような違和感や、疲れた時にうずくような痛みが出始めます。
日常生活の支障
硬いものが噛みにくくなります。口臭が強くなり、人との会話が気になり始めます。

重度歯周病
見た目
歯ぐきから膿(うみ)が出てブヨブヨになる。指で触ると歯がグラグラと大きく揺れる。
痛み
噛むと激しい痛みがある。何もしなくてもズキズキ痛む状態が続きます。
日常生活の支障
まともに食事が取れなくなります。強い口臭が発生し、最終的には歯が自然に抜け落ちます。

歯周炎・歯肉炎について

歯肉炎(初期段階)
歯肉炎とは
炎症が「歯ぐき(歯肉)だけ」にとどまっており、歯を支える骨はまだ無事な状態です。
症状
歯ぐきの赤みや腫れ、ブラッシング時の出血が主な症状です。この段階で歯科医院でのケアを行えば、完全に元の健康な状態に戻すことができます。
歯周炎(進行した歯周病)
歯周病とは
細菌の感染によって、歯を支えている「骨(歯槽骨)」が溶かされてしまう恐ろしい病気です。一般的に「歯周病」と呼ばれるのはこの段階です。
症状
骨が溶けるため歯がグラグラになり、膿や強い口臭が出ます。一度溶けてしまった骨は、特殊な外科治療を行わない限り、自然には二度と元に戻りません。
保険治療と
自費治療の比較

保険治療の場合
保険治療は、厚生労働省が定める「保険医療機関及び保険医療養担当規則」に基づき、全国共通のルールで実施されます。
検査内容、検査方法
- 専用の器具(プローブ)を用いて歯ぐきの溝の深さを測る検査や、標準的なレントゲン撮影による骨の確認を行います。
治療方法
- 超音波の機械や手用の専用器具を使い、歯石や汚れを取り除きます(スケーリング・ルートプレーニング)。進行している場合は、基本的な外科手術で汚れを直接取り除きます。
治療期間など
国のルールで「1回に治療できる歯の範囲」が細かく制限されています。そのため、お口全体の汚れを取るのに数回に分ける必要があり、治療期間が数ヶ月〜半年以上と長くなりやすい傾向があります。
保険治療の限界や制限など
使用できる器具や材料に制限があります。例えば、溶けてしまった骨を回復させる高度な「歯周組織再生療法(エムドゲイン等の使用)」や、唾液から原因菌のDNAを特定する精密検査は、原則として保険適用外となります。
自費治療の場合
自費治療では、国のルールによる制限を受けないため、最新の機器や技術を駆使した「再発させないための根本治療」が可能です。
検査内容、検査方法
保険の検査に加え、歯科用CTを用いて見えない骨の溶け具合を3D(立体的)で正確に把握します。また、唾液検査(位相差顕微鏡やDNA検査)を行い、あなたの歯周病の原因菌の種類と数を特定します。
治療方法
原因菌に直接アプローチするレーザー治療や、失われた骨や組織を再生させる「歯周組織再生療法」、専用の機械で細菌の膜を完全に破壊するクリーニング(EMS社のエアフロー等)など、最新の技術を用いた治療が可能です。
治療期間など
通院回数や1回の診療時間の制限がありません。1回の治療時間を長く確保し、1〜2回で一気にお口全体の細菌を取り除く「短期集中治療(FMD:フルマウス・ディスインフェクション)」を行うことも可能です。忙しい方にも適しています。
自費治療の限界や制限など
治療費が全額自己負担(10割負担)となるため、初期費用がかかります。しかし、高い精度で根本原因を解決するため、将来的に歯を失うリスクや再治療のコストを大幅に抑えることができ、長期的な視点では費用対効果が高いと言えます。
具体的な治療について
保険治療の場合
保険治療は「3割負担」の場合の目安です。国のルールにより、お口全体を数回に分けて少しずつ治療を進めます。
軽度歯周病の場合
- 治療内容:歯の表面の汚れや歯石を取り除きます。
- 治療回数:約1〜2回
- 費用の目安:総額 約3,000円〜4,000円程度
中度歯周病の場合
- 治療内容:麻酔をして、歯ぐきの中(根っこ)に隠れた硬い歯石を専用の器具で掻き出します。ルールにより、お口を数ブロックに分けて行います。
- 治療回数:約4〜6回
- 費用の目安:総額 約10,000円〜15,000円程度
重度歯周病の場合
- 治療内容:器具が届かない深さまで進行しているため、歯ぐきを少し開いて直接汚れを取り除く「歯周外科手術」を行います。
- 治療回数:約6回〜(治癒期間を含め数ヶ月かかります)
- 費用の目安:総額 約15,000円〜30,000円程度(※手術の範囲によります)
自費治療の場合
自費治療(10割負担)では、通院回数の制限がありません。1回の治療時間を長く確保し、特殊な機械や薬を使って「短期集中」で一気に細菌を取り除くことが可能です。
軽度歯周病の場合
- 治療内容:特殊なパウダーと水流(エアフロー等)を使い、痛みなく細菌の膜を完全に吹き飛ばします。
- 治療回数:1回で完了
中度歯周病の場合
- 治療内容:1〜2回の通院で、お口全体の歯ぐきの中の汚れを最新の機器(レーザー等)を用いて徹底的に殺菌・除去します(短期集中治療)。
- 治療回数:約1〜2回
重度歯周病の場合
- 治療内容:溶けてしまった骨を回復させるお薬(エムドゲイン等)を使った「歯周組織再生療法」を行い、本来なら抜歯になる歯を残すための最善の処置を行います。
- 治療回数:1回〜(※手術自体は1回ですが、経過観察が必要です)
歯周病の予防について

歯周病は「一度治して終わり」ではありません。非常に再発しやすい病気であるため、治療後の「予防(メインテナンス)」が将来の歯の寿命を決定づけます。
歯科医院でできること
歯科医院は「痛くなってから行く場所」ではなく「見えない汚れをリセットしに行く場所」です。
見えない汚れの完全破壊(PMTC)
歯ブラシでは絶対に落とせない細菌の強力なネバネバしたバリアを、専用の機械で根こそぎ剥がし落とします。
歯石の除去(スケーリング)
石のように固まってしまった汚れの塊を、超音波の機械で砕いて綺麗に取り除きます。
リスクの点検と軌道修正
目に見えない骨の状態をレントゲン等で確認し、磨き残しの癖に合わせて、最も効果的な歯ブラシの当て方や道具をプロ(歯科衛生士)が指導します。
自宅でできること
毎日のセルフケアの「質」を上げることが、最大の予防になります。
歯間清掃用具の徹底使用
歯周病菌は、歯ブラシが届かない「歯と歯の間」から繁殖します。デンタルフロスや歯間ブラシを1日1回必ず使用してください。歯ブラシのみの汚れ除去率(約60%)に対し、フロス等を併用することで約80%まで除去率が高まります。
自分に合った歯磨き粉の選択
歯周病予防に特化した成分(殺菌作用や抗炎症作用)が含まれた薬用歯磨き剤を使用し、原因菌の増殖を抑えます。
全身の健康管理
体の免疫力が落ちると歯周病菌が活発になります。規則正しい食生活と睡眠が、お口の健康に直結します。
スケーリングについて
スケーリングとは、歯の表面や、歯と歯ぐきの境目(歯周ポケット)にガチガチにこびりついた「歯石」を、専用の器具(超音波の振動や細い専用器具)を使って徹底的に弾き飛ばし、取り除く治療です。

スケーリングの必要性
歯石そのものはただの石ですが、表面が軽石のようにザラザラしています。そのため、そこへ新たな「歯周病菌(細菌)」が次々と入り込み、猛烈なスピードで繁殖を始めます。つまり歯石は、細菌たちを外敵から守る「巨大な要塞」なのです。 この要塞を放置すると、細菌が吐き出す毒素によって歯を支える骨が溶かされ、最終的に歯がごそっと抜け落ちてしまいます。手遅れになる前に要塞を破壊し、細菌が住み着けないツルツルの環境に戻す必要があります。
治療で期待できる効果
- 歯ぐきの腫れや出血が治まる
原因菌がいなくなることで、歯ぐきの炎症がスッと引き、引き締まった健康なピンク色の歯ぐきに戻ります。
- 嫌な口臭が消える
細菌が発していた「腐ったタマネギのようなニオイ(ガス)」の発生源がなくなるため、お口のニオイが劇的に改善します。
- 自分の歯を長く残せる
汚れがつきにくい環境になるため、むし歯や歯周病の進行がストップし、一生自分の歯で噛める可能性が高まります。
治療の特徴と流れ

患者様から「歯石取りは痛いですか?」「キーンとしみますか?」というご質問をよくいただきます。
なぜチクチクしたり、しみるの?
歯石は歯ぐきの中(見えない部分)にまで深く入り込んでいます。これを取り除く際、すでに炎症を起こして敏感になっている歯ぐきに水や器具が触れるため、チクッとした痛みを感じることがあります。また、歯石という「分厚いコート」を脱いだことで、一時的に冷たい水がしみやすくなる(知覚過敏)ことがありますが、数日で歯ぐきが引き締まると自然に治まります。
当院の痛みに対する徹底した配慮
当院では、患者様の苦痛を極限まで減らす工夫をしています。
こまめなお声がけと調整
痛みに敏感な方には、超音波の強さを弱めるなど、お好みに合わせて細かく調整します。
麻酔の活用
歯ぐきの炎症が強く、どうしても痛みが予想される場合は、塗るタイプの表面麻酔や局所麻酔を使用します。エステのようにリラックスして受けていただけるよう努めていますので、少しでも辛い時は我慢せずに左手を挙げてください。
歯周組織再生療法

歯周組織再生療法とは
歯周病菌によって溶かされてしまった「歯を支える骨(歯槽骨)」や周囲の組織を、特殊な薬剤(タンパク質など)を使って新しく蘇らせる高度な外科治療です。当院では、日本歯周病学会のガイドラインに基づき、科学的に骨の再生効果が証明されている安全な材料を使用します。
どんな症状の時に行う治療なのか
主に「中等度〜重度」の歯周病で、以下のような方が対象となります。
- 歯がグラグラと揺れて、硬いものが噛めない方
- 他院で「骨が溶けているから抜歯してインプラント(または入れ歯)にするしかない」と診断された方
※ただし、骨が水平に全て溶けきっている場合など、再生療法が適応できないケースもあります。事前の歯科用CT検査で正確に診断します。
治療で期待できる効果
最大の効果は「ご自身の歯を抜かずに残せること」です。数ヶ月かけて骨が再生することで、歯のグラグラが収まり、しっかりと自分の歯で食事ができるようになります。また、深くなっていた歯ぐきの溝(細菌の住みか)が浅くなるため、歯周病の再発リスクを大幅に下げることができます。
治療の特徴と流れ
患者様が一番気になる「痛み」について正直にお伝えします。
痛みへの配慮
手術中はしっかりと局所麻酔を効かせるため、痛みは全くありません。術後に麻酔が切れると、2〜3日程度ジンジンとした痛みや腫れが出ることがありますが、処方する痛み止めで十分に抑えられる範囲です。数日で自然に落ち着きますのでご安心ください。
治療の流れ
事前の徹底したクリーニング
お口の中の細菌を極限まで減らします。

外科手術(約1時間)
歯ぐきを少し開き、根っこの奥深くにこびりついた汚れを直視下で完全に取り除きます。

再生材料の塗布
綺麗になった骨の欠損部に、骨の再生を促すお薬(エムドゲイン等)を塗布し、歯ぐきを縫い合わせます。

再生を待つ
数ヶ月〜半年かけて、ゆっくりとご自身の骨が再生していくのを待ちます。

歯周外科治療
(フラップ手術)

フラップ手術とは
フラップ手術(歯肉剥離掻爬術)とは、中等度から重度に進行した歯周病に対する基本的な外科治療です。歯ぐきに局所麻酔をして少しだけ切り開き、歯の根っこの奥深くにこびりついた歯石や細菌の塊(バイオフィルム)、そして感染してしまった組織を直接見ながら徹底的に取り除きます。
どんな症状の時に行う治療なのか
初期治療(通常のスケーリングやクリーニング)を数回行っても、以下の状態が改善しない場合に行います。
- 歯と歯ぐきの溝(歯周ポケット)の深さが5mm以上残っている方
- 器具が届かない根っこの分岐部分(奥歯の根と根の間)に歯石が入り込んでいる方
- 歯ぐきの腫れや出血が慢性的に続いている方
治療で期待できる効果
最大の効果は、歯周病の進行をストップさせ、「抜歯を回避して自分の歯を残せること」です。直接汚れを取り除くことで、歯ぐきの炎症が完全に治まります。また、深かった歯周ポケットが浅く引き締まるため、ご自宅での毎日の歯磨きで汚れを落としきれる「メンテナンスしやすい健康な環境」を取り戻すことができます。
治療の特徴と流れ
患者様が一番気になる「痛み」について正直にお伝えします。
痛みへの配慮
手術中はしっかりと局所麻酔を効かせるため、痛みは全くありません。術後に麻酔が切れると、2〜3日程度ジンジンとした痛みや腫れが出ることがありますが、処方する痛み止めで十分に抑えられる範囲です。数日で自然に落ち着きますのでご安心ください。
治療の流れ
手術に対するご不安を取り除くため、当院では丁寧な説明と痛みの配慮を徹底しています。
麻酔と切開
しっかりと局所麻酔を行い、痛みを感じない状態にしてから、歯ぐきを少しだけ開きます。(※術中の痛みは全くありません)

直視下での徹底清掃
特殊な器具を使い、根っこにこびりついた黒く硬い歯石や感染組織を、取り残しがないよう徹底的に削り落とします。

縫合
汚れが完全になくなったことを確認し、歯ぐきを元の位置に戻して細い糸で丁寧に縫い合わせます。

抜糸と治癒
約1週間後に糸取りを行います。術後数日は軽い腫れやジンジンとした痛みが出ることがありますが、処方するお薬で十分に抑えられます。
